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7月1日時点の就職活動調査-2016年度 日経就職ナビ 就職活動モニター調査結果(2015年7月発行)

選考解禁を1カ月後に控えた7月1日現在の日経就職ナビ・学生モニターの就職活動状況について調査を行ったところ、内定率は5割を超え、2人に1人は内定を手にしていることが分かった。昨年度の選考解禁1カ月前にあたる2014年3月調査や先月調査と比較することで、現況を分析する。

1.7月1日現在の内定状況
○内定率は50.6%。6月(35.1%)より15.5ポイント上昇
○内定者のうち、就職先を決定し活動を終了したのは29.1%
2.内定を得た業界
○「情報処理・ソフトウエア」「建設・住宅・不動産」「情報・インターネットサービス」の順
3.7月1日現在の活動状況と選考試験の受験社数
○エントリー平均58.3社。6月(54.7社)から3.6社増にとどまる
○エントリーシート提出16.2社、筆記試験10.9社、面接7.1社。前年実績を上回る
4.就職活動継続者の志望業界
○文系1位「銀行」、理系1位「医薬品・医療関連・化粧品」。3月時点と変わらず
5.就職活動継続者の企業探し
○新たな企業を探している学生は44.0%
○新たな企業を探す手段、「就職情報サイト」88.6%、「大学の求人票」26.7%
6.内定保持者の動向
○今後の就活は「内定企業よりも大きい企業が中心」66.9%、「同規模中心」29.2%
○「他に内定が出なければこの企業に納得して入る」56.7%。6月(47.1%)より増加
7.未内定者の進捗状況
○「順調」28.9%、「苦戦」71.1%
8.インターンシップ参加企業への本選考応募と内定状況
○インターンシップ参加企業の「本選考に応募した」65.6%。「内定を得た」30.2%
9.就職活動の難易度(各年7月調査)
○「厳しい」が6年振りに増加。

《調査概要》

◆本資料に関するお問い合わせ先 : 03-4316-5505/株式会社ディスコ キャリアリサーチ
「日経就職ナビ 就職活動モニター調査」は、株式会社日経HRと株式会社ディスコが大学生の就職活動状況を調査することを目的として実施しています。
日経就職ナビは日本経済新聞社が主管し、株式会社日経HRが企画・管理を担当し、株式会社ディスコが運営事務局を務めています。

1.7月1日現在の内定状況

7月1日現在の学生モニターの内定率は50.6%。前回調査(今年6月)の35.1%から1カ月で15ポイント余り増え、半数を超えた。選考解禁1カ月前の数字としては異例の高さと言えるだろう。昨年までは選考解禁1カ月前、つまり3月の内定率は5%前後にとどまっていた。
文理別に見ると、文系より理系でより高い数値を示し、先行している様子が表れている。
内定取得学生のうち就職先を決めて就職活動を終了した者の割合は約3割(29.1%)。先月(22.9%)に比べて着実に増えている。ただ、学生全体を分母にとると就職先を決定した者の割合は14.7%で、多くの学生にとって本番は選考解禁後の8月以降となっていることが想像できる。

7月1日現在の内定状況

内定率の推移

学生モニターの内定の有無および活動状況

2.内定を得た業界

7月1日現在で内定を得ている学生に、内定企業の業界を聞き、上位業界をまとめた(全40業界。複数回答あり)。
結果、「情報処理・ソフトウエア」が27.2%で最も多く、内定が集中している。文理男女別でもすべての属性で1位となっており、幅広く内定を出している様子がわかる。2位は「建設・住宅・不動産」で15.7%。文系男子では2割を超えている(20.1%)。両業界とも業界全体での採用規模が大きく、比較的早い時期から採用活動を進める企業が多いため、早期の内定が集中したのだと見られる。他に、文系で「コンビニエンス・GMSストア」が順位が高い。

内定を得た業界

3.7月1日現在の活動状況と選考試験の受験社数

7月1日現在の活動量を表にまとめた。一人あたりのエントリー社数の平均は58.3社で、先月(今年6月)時点の54.7社から3.6社の増加にとどまった。昨年度の選考解禁1カ月前(3月)と比較すると、73.5社だったので、2割以上少ない計算になる。
また、企業単独セミナーの参加社数は21.1社、エントリーシート(ES)提出は16.2社と、これらについても前年3月実績(17.7社、11.8社)をそれぞれ上回っている。ペースが早まったというより、時期の変更により学生の動き方が大きく変化した結果だと考えられる。企業の採用広報期間が長くなったことで開催日や締切日が分散し、より多くの説明会に参加したり、ESを書いたりする時間をもっていることが想像できる。面接試験に至っては7.1社と、前年の選考解禁1カ月前(3.2社)の2倍を超える。

7月1日現在の就職活動の状況

選考解禁1カ月前の活動量比較

4.就職活動継続者の志望業界

ここからは就職活動を継続している学生の状況を見ていこう。まず、現時点での志望業界を、就職活動開始直後の3月時点での志望業界と比べてみる。
文系においては、就職活動開始直後に志望していた業界と、現在の志望業界ともに1位は「銀行」で、人気の強さを裏付ける。銀行の多くはまだ内定を出しておらず、3ページで紹介した「内定業界」の上位にも出てきていない(銀行は0.7%で、40業界中33番目)。銀行が人気を維持している背景には、そんな事情もありそうだ。3月時点で2位の「マスコミ」は5位へ、「商社(総合)」は6位へと順位を下げた。いずれも人気は高いが採用数の少ない業界であるため、現実的な可能性を考え始めている結果と言えよう。
理系においては、上位の顔ぶれに大きな変化は見られない。上位はメーカーが大半を占めるが、経団連加盟の業界大手の選考が一段落するまでは、理系学生の志望業界に大きな変動はなさそうだ。

就職活動継続者の志望業界

5.就職活動継続者の企業探し

内定保持者も含めた、7月1日現在で就職活動を継続している学生(モニター全体の83.4%)の、現在選考中の企業数は平均5.2社。これから受験する予定の企業数は4.6社だった。今後のエントリー予定社数は平均すると4.0社だが、「0社」との回答が過半数を占め(52.1%)、積極的に持ち駒を増やそうという学生は現時点では少数派だ。未内定者であっても42.7%が「0社」と回答している。8月の選考解禁に向け、志望企業の数を増やすよりは、絞り込んで研究していると思われる。
就活継続者のうち現時点で新たな企業を探しているのは半数弱(44.0%)。内定有無別に見ると、内定保持者28.1%に対し、未内定者は54.9%と大きく上回る。
新たな企業を探す手段を尋ねたところ、「就職情報サイト」が88.6%と9割に迫り、学生にとって主要な出合いのツールとして機能していることが確認できる。以下、「大学の求人票」26.7%、「合同企業説明会」19.8%と続く。

就職活動継続者の状況(平均社数)

今後のエントリー予定社数の分布

新たな企業を探しているか否か

新たな企業を探す手段

6.内定保持者の動向

内定者の7割弱(67.2%)が内定を保持して就職活動を続けているが、どういった企業を中心に活動しているかについて、過去4カ月の推移を見た。「内定企業よりも大きい企業が中心」と答えた割合は、4月時点では57.0%だったが、5月時点で6割を超え(63.2%)、6月時点では67.2%とさらに割合が増えた。7月では66.9%と微減したが、「内定企業と同規模が中心」が29.2%と6月より3ポイント増えており、内定企業の規模が大きくなっていることが想像できる。
しかしながら、大手主要企業の選考が8月に控えている中で、多くの学生の意識が大手企業に向いていることは間違いない。

今後、就職活動の中心とする企業規模 ※内定企業との比較

内定を保持している企業をどう位置付けているかについて過去3カ月の推移を調べたところ、6月から7月にかけて「それなりに満足しているので、他に内定が出なければ納得して入ると思う」との回答が47.1%から56.7%へと大きく伸びた。一方、「あくまで押さえであり、実際にこの企業に入ることはないだろう」は5月の19.7%から徐々に割合を下げ、7月は1割弱(9.3%)にとどまった。複数企業から内定を得る学生が増え(内定者の48.0%は2社以上内定)、より志望度の高い企業から内定を得た結果、内定保持企業の位置づけが上がってきたのだろう。

内定を保持している企業の位置づけ ※就職活動継続者が回答

7.未内定者の進捗状況

内定率が半数を超える中(50.6%)、まだ内定を得ていない学生に自身の就職活動の進捗度合をどう感じているかを尋ねた。「順調に進んでいる」7.9%、「やや順調に進んでいる」21.0%と、あわせて28.9%が「順調」と回答しているが、残りの7割強は「苦戦している」と感じている。文理男女別に比較すると、女子で「苦戦」の割合が高く、文系女子74.7%、理系女子78.3%だった。

就職活動の進捗度合い ※未内定者が回答

■順調と感じる理由 

○リクルーター面談らしき接触もぼちぼちあるため。<文系男子>

○表向きには内々定ではないが、裏で内々定のようなものをいただいているため。<文系女子>

○残すところ8月1日の最終人事面接だけなので安心しきっている。<理系女子>

■苦戦と感じる理由

○選考フローが読めず、来月中に内定をもらえる気がしないため。<文系男子>

○持ち駒が少ないため。また、まだ内々定をもらえていないため。<文系女子>

○研究活動との両立が難しい。<理系男子>

○希望業界の企業が全滅したため。<理系女子>

○情報が入り乱れ、ありのままの自分を表現できないでいる。<理系男子>

同様に、就職活動に焦りを感じているか否かを尋ねると、8割近くが「焦っている」と回答し、「焦っていない」は21.6%にとどまった。やはり女子において焦っている割合が高く、文系女子82.7%、理系女子85.1%と、いずれも8割を超え、焦りの色が濃い。

就職活動についての焦り ※未内定者が回答

8.インターンシップ参加企業への本選考応募と内定状況

就職活動前にインターンシップに参加する学生が増えたが(学生モニターの72.6%が参加)、そのうち本選考に進んだ学生はどのくらいいるのだろうか。インターンシップ参加者のうち、その企業の「本選考に応募した」と回答した学生は3人に2人の割合(65.6%)だった。このうち、調査時点で内定を得ていたのは30.2%と、かなりの高確率で内定に結びついていることがわかる。
現時点では「その企業に決定した」という学生よりも「返事は保留」しているほうが比率は高いが、選考解禁後はこの数値は大きく変わるだろう。インターンシップ参加企業から内定を得る学生の割合は8月以降高まることが予想されるため、時期を改めて確認していきたい。

インターンシップ参加企業への 本選考応募/インターンシップ参加企業からの内定

インターンシップ参加企業からの内定状況

内定率比較(インターンシップ参加期間別)

9.就職活動の難易度(各年7月調査)

ここまでの自身の就職活動を振り返ってもらったところ、「とても厳しい」「やや厳しい」の合計は半数強(51.1%)で、「やさしい」の合計は17.4%だった。「厳しい」との見方は、リーマン・ショック後の2010年卒者をピークに5年連続で低下したが、今年はスケジュールの大幅繰り下げで混乱が生じていることに加え、選考解禁直前というタイミングであることで、厳しいと答える学生が再び増えたのだろう。大手の内定出しが落ち着いた段階でどう変化するかも注目したい。

就職活動の難易度(各年7月調査)

■「とても厳しい」「やや厳しい」 

○長期化しており、疲れてきた。<文系女子>

○全然学業優先ではない。幸い自分は、単位を取り終えていたので、特に苦労はしなかったが、友達は大変そう。水面下で企業が動きすぎて、ESと面接の準備を同時に行うのは、大変である。<文系男子>

○選考の早い企業と遅い企業が入り混じって、結果的に就職活動が長引いている。<理系女子>

○理系のジョブマッチングのようなものに通過しているが、内々定とは言われず、最終面接に来れば確率が高いとしか言われないので不安だ。<理系男子>

○真夏のスーツが思いのほか体力を消耗してしまう。暑い時期の選考は厳しいと実感している。<文系男子>

○内定が出たら出たで不安になることが多く、悩みが絶えない。この追い詰められた状況下で今後の人生を左右する決断をしなければならないことに強いプレッシャーを感じる。<文系男子>

○就活は、内定が出ずに切羽詰まることも、そこそこの会社に内定が出て油断する中だるみも大敵です。<文系女子>

■「とてもやさしい」「やややさしい」

○内定をもらうと気が楽になる。<文系男子>

○案ずるより産むが易しだった。<文系女子>

○どこにも内定を得られないということが不安で推薦応募をしたが、思っていたよりも簡単に内定を得られたため、若干の悔いが残る結果となった。自分の意思でどの企業に入るかを選択したかった。<理系男子>

○複数内定をもらってから初めて就職活動が一生を決める大事な決断であることを実感した。第一志望群の企業に内定をもらったのにまだ決断できない。<文系女子>

○辛くはないが、長さゆえのじれったさを感じるようになってきた。<文系男子>

○やっと就活を終える決断をしました。3年の5月から就活(インターンのES書くなど)をしていたので、本当に長く感じました。<理系女子>